ヒイラギの意味
ヒイラギとは、モクセイ科の常緑小高木。葉は卵形で厚くて硬く、縁先にはトゲ状になった鋭鋸歯がある。節分には鰯の頭をつけて戸口にさすと悪鬼を追い払うという。ひらぎ。
ヒイラギの語源・由来
ヒイラギは葉のトゲに触れるとヒリヒリ痛むことから、「ひりひり痛む」という意味の古語「ひひらく(疼く)」に由来する。
『古事記』に「比々羅木(ひひらぎ)」とあることから、「ギ」は「木」のことで、「ひひらく木」が語源であろう。
漢字の「柊」は、中国で「木名」という説明はあるものの植物の種類としては見られないため、日本で当てられた漢字と思われる。
「柊」が当てられた由来は、「冬」の意味もあるとは思うが、「ひひらく」の漢字「疼」と関連づけられたものと考えられる。
正月や節分にヒイラギを飾る風習は平安時代から行われていたが、節分に鰯の頭をつけて戸口に挿す風習は近世以降から行われるようになった。
クリスマスの飾りで使うのはこのヒイラギではなく、「西洋柊(せいようひいらぎ)」とも呼ばれるモチノキ科の「ヒイラギモチ」のことである。
ヒイラギの別名・類語
ひらぎ/鬼の目突き