虻蜂取らず/あぶはちとらず

虻蜂取らずの意味

虻蜂取らずとは、欲を出しすぎて同時にいくつも狙うと、結局取り逃がして何も得られないことのたとえ。

虻蜂取らずの語源・由来

虻蜂取らずは、「虻も取らず蜂も取らず」が簡略化された語。
クモの巣を張ったクモが、虻がかかったのを見て取りに行こうとしたところ、蜂もクモの巣にかかったので虻を放っておいて蜂を取りに行く。
すると、虻が逃げようとするので、また虻の方に行くと蜂が逃げようとする。
あちこちしているうちに、虻にも蜂にも逃げられてしまい、結局どちらも取れなくなってしまう。
そのことから、ひとつのことに専念すれば良いのに、同時にいくつかのものを狙ったために何も得られず、失敗することのたとえとして、「虻蜂取らず」と言うとうになった。
「虻蜂取らず鷹の餌食」や「虻蜂取らず蚊の餌食」など、後に続くことわざもある。
これらは失敗した上、更に損することを強調するため、後に言葉を続けたものである。

虻蜂取らずの類語・言い換え

虻蜂取らず鷹の餌食/虻蜂取らず蚊の餌食/虻も取らず蜂に刺される/二兎を追う者は一兎をも得ず/一も取らず二も取らず/花も折らず実も取らず/欲の熊鷹股裂くる/蛇の口裂け/蛇は口の裂くるのを知らず/欲は身を失う/欲張って糞垂れる/右手に円を描き左手に方を描く/大欲は無欲に似たり/裏目に出る/逆目に出る/仇となる/逆効果/マイナス効果/逆作用/悪影響/誤算/見込み違い/思惑違い/予想外れ/期待外れ/当て外れ/皮肉/当てが外れる/失敗する/肩透かしを食らう/空振りに終わる

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