アケビの意味
アケビとは、アケビ科の蔓性落葉低木。山地に自生。春、淡紫色の小花が咲く。秋、楕円形の果実がなり、熟すと縦に裂け、果肉は甘く食べられる。
アケビの語源・由来
アケビの語源は、熟すと果皮が裂けることから、「開け実」の転が妥当である。
その他、アケビの語源には、実の色から「赤実(アカミ)」が転じたとする説や、冬に実のなるアケビ科の「ムベ」に対し、秋に実がなるので「アキムベ」と称し、転じて「アケビ」になったとする説がある。
しかし、「赤実」の説は、赤い実のなる植物は多い中、紫色の果実を「赤」とするには無理がある。
「アキムベ」の説は、音変化する可能性がある時代以前に、「アケビ」と呼ばれていたことから考えがたい。
アケビの漢字の「木通(もくつう)」は、蔓を切って吹くと空気が通ることからで、本来はアケビの木部を表す。
「通草」も同様の意味からで、蔓を「草」と表現したものである。