うだつが上がらない/うだつがあがらない

意味

うだつが上がらないとは、出世したり地位が上がったりしない。金銭に恵まれない。よい境遇になれない。

語源・由来

うだつが上がらないの語源には、いくつかの説がある。
1.柱の上にある屋根を支えるための横木「梁(はり)」と、屋根の骨組みの一番高いところに使う木材「棟木(むなぎ)」の間に立てる柱を「うだつ(卯建つ/梲)」といい、これが上から押さえつけられているように見えることからとする説。
2.柱の「うだつ」が上げられない。または、それもない家に住んでいることをさし、家を建てるのに棟上げが出来ない境遇にある意味からとする説。
3.堀井戸など周囲を石で積み上げる時、一番下の土台として組む枠を「うだつ」と言い、年中下積みとなっていていることからとする説。
4.京阪地方などで、隣家との境につける防火壁「うだち」がある家は裕福と見られたことから、「うだち」が転じたとする説がある。
上記の中で、1番目と2番目の説が有力とされている。

うだつ(卯建つ/梲)

徳島県美馬市脇町「うだつの町並み」


類語・言い換え

鳴かず飛ばず/万年若手/万年平社員/出世できない/三下ペーペー/窓際族/負け組/負け犬/へなちょこ/へっぽこ/世に出ない/甲斐性なし/落伍/落伍者/脱落/脱落者/落ちこぼれ/落ちこぼれる/貧しい/貧乏/しがない/冴えない/パッとしない/貧困/不遇

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