恋/こい

恋の意味

恋とは、異性に強く惹かれて切なく思うこと。また、その心。恋愛。恋慕。

恋の語源・由来

恋の動詞表現は、現代では「恋する」が一般的であるが、古くは「恋ふ(こふ・こう)」で、「恋ふ」の名詞形が「恋」である。
「恋ふ」は、人に対して物を与えてくれるよう求めたり、何かをしてくれるよう願う意味の「乞う(こう)」と同根で、古くは、異性に限らず、花・鳥・季節など、目の前にない対象を慕う気持ちを表した。
『万葉集』では、「恋」を表すのに「孤悲」を当てた例が多く見られる。
やがて「恋」は、目の前にない対象が異性に限られるようになり、「会いたい」「独り占めにしたい」「一緒になりたい」といった、男女の恋愛感情を表す言葉となった。

「恋」の旧漢字は「戀」で、上部は「絲」+「音」からなり、もつれた糸にけじめをつけようとしても、容易に分けられないことを表し、「もつれる」と同系である。
これに「心」を加えた「戀(恋)」は、心が乱れて思い切りがつかないことを表す。

恋の類語・言い換え

愛/恋愛/色恋/愛恋/恋情/慕情/愛情/恋慕/思慕/恋心/ラブ/アモーレ/アムール/ロマンス/眷恋/眷眷/恋着/懸想/恋恋/係恋/狂恋/好意/片思い/岡惚れ/片恋/下恋/恋の煙/悲恋/初恋

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