かしこ

かしこの意味

かしことは、女性が手紙の末尾に添えて敬意を表す語。あらあらかしこ。かしく。

かしこの語源・由来

かしこは、形容詞「かしこい賢い)」の古語「かしこし」の語幹から生じた語で、「かしこまる」とも同源。
現代でいう「かしこい」は、「利口だ」「がいい」の意味だが、「かしこし」は自然に宿ると信じられた精霊の霊威に対して「おそろしい」といった畏怖の念を表し、転じて「恐れ多い」という意味になった語。
その語幹からできた「かしこ」は、「恐れ多く存じます」「恐れ慎む」の意を表す。
中古に「かしこ」は男女共に用いたが、近世頃から女性のみが用いるようになった。
これらの意味から、かしこを漢字では「畏」「恐」「賢」と表記する。

かしこの類語・言い換え

あらあらかしこ/かしく/敬具/敬白/拝具/草々/匆々/不一/不二/不備/不尽/謹言/謹白/頓首/敬答

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