ごぼう抜きの意味
ごぼう抜きとは、棒状のものを一気に引き抜くこと。大勢の中から一人ずつを引き抜くこと。競走で数人を一気に追い抜くこと。
ごぼう抜きの語源・由来
ごぼう抜きの意味は大まかに分けて三種類あるが、棒状のものを抜くことや、排除したり人材を引き抜く意味で用いられる「ごぼう抜き」は、「ごぼうを抜くように」といった形容の意味からと考えられる。
マラソンや駅伝で数人を一気に追い抜く意味で使われる「ごぼう抜き」の語源には、二通りの説がある。
１．ごぼうは他の野菜に比べ細くまっすぐ伸びているため、長い割に容易に抜くことが出来ることから。
２．ごぼうは抜きにくく大変な作業であることから、抜きにくいものを一気に抜く意味。
この二説は全く正反対な語源となり、一般には「１」の説が多くみられる。
実際にごぼうを抜く作業が容易なのか困難なのかだが、これはごぼうの栽培地や品種によって異なる。
砂質壌土や火山灰地であれば容易に抜くことができ、一般の畑の土で育ったごぼうは抜きにくい。
堀川ごぼうのような関西ごぼうは短根で抜きやすく、主流となっている滝野川ごぼうのような関東ごぼうは長根で抜きにくい。
つまり、一般的な栽培地や品種では、ごぼうは抜きにくいものと考えられる。
「１」の説は「実際にそれほど難しいものではない」といったニュアンスを含むため、難しいことを容易にする表現にはならないため、競走などに用いられる「ごぼう抜き」の語源は「２」の説が有力である。
ごぼう抜きの類語・言い換え
棒状のものや大勢の中から引き抜くごぼう抜き
引き抜き／抜き取り／ぶっこ抜き／抜き出し／引き出し／取り出し／排除／ヘッドハンティング／抜く／引き抜く／引っこ抜く／ぶっこ抜く／抜き取る／抜き出す／取り出す／引っ張り出す／引きずり出す
競走のごぼう抜き
追い抜き／追い越し／リード／出一頭地／追い抜く／追い越す／抜き去る／抜き出る／抜きん出る／抜け出す／先を越す／差し越す／上越す／抜く／抜かす／群を抜く／前へ出る／一頭地を抜く／一頭地を出だす